ハトの嫌いなものを準備したらハトが減る?ハトと人間の攻防戦
みなさんはハトの被害にあわれたことはありますか?ハトは一度お気に入りの場所を見つけますと、最悪の場合巣を作ってしまいます。巣を作るとどうなるかといいますと、騒音やフンによる人への健康被害をもたらし、大変危険です。
ではハトを寄せ付けない方法はあるのでしょうか。実はみなさんにもできる対策法がいくつか存在します。ハトの嫌いなものや習性についても詳しくお教えしますので、最近見かけるようになって不安に感じる場合は、早めに対策をしましょう。
目次
▼ハトが嫌いなものとは?-天敵編-
ハトの天敵は何かご存じでしょうか。ハトの天敵はカラスやフクロウ、タカ、猫などが存在します。フクロウ、タカは肉食であり、カラスは雑食ですので、同じ鳥でもハトを食べてしまいます。
しかし、町中ではフクロウやタカ、ワシはなかなか見かけませんよね。よって、町中では主にカラスや猫がハトの嫌いなものの対象となります。カラスや猫が天敵といっても、町中にはゴミがたくさんあり、餌もいたるところにありますのであまりハトを食べることはありません。それによりハトはあまり捕獲されることがないのです。
▼ハトが嫌いなものとは?-におい編-
実はにおいにも種類によってはハトが嫌いなものがあります。継続して嗅がせることでハトを撃退することもできますので覚えておきましょう。
ハトは臭覚が鋭く、においに敏感です。ハトが嫌いなにおいには、漂白剤、バラ、ミント、ニコチンが存在します。バラやミントは人にとってはいい匂いと感じやすく、見た目もいいため、植えておけばハトは嫌がり、近づいてこないでしょう。
しかし、漂白剤、ニコチンはあまりいい匂いとはいえません。使用方法としては、液体を布に浸したり、霧吹きなどを吹きかけておくといった方法がありますが、人が不快に感じるにおいですので、バラやミントをおすすめします。育てることができなければ、アロマオイルを使用するのも一つの手ですのっで、ぜひお試しください。
反対に、ハトはフンのにおいに安心感を覚える生き物です。もしベランダなどにフンをされてしまったら、においを嗅ぎつけてまた戻ってくるおそれがありますので、早めに対策をしましょう。
▼ハトを撃退するなら嫌いなものプラスαで効果アップ
ハトを最近ベランダなどでよく見かけるようになったり、フンを発見したら、住みついて巣を作ってしまう前に近寄ってこないよう対策をしてください。ハト撃退グッズにはさまざまな種類があります。今まで試してみた方法もあるかもしれませんが、正しい方法で使用すれば効果がでます。もう一度見直してみて、最適な方法を探しましょう。
ネットを張る
鳥よけネットは物理的にハトの侵入を阻止しますので、一番効果的です。しかし、使用する際は必ず隙間ができない用に設置をしてください。ハトは執着心の高い生き物ですので、わずかな隙間でも侵入を試みます。意外と体は柔らかいので、ほんの少しの隙間でも簡単に侵入してしまいます。
ワイヤーを張る
ワイヤーは、ハトが止まりそうなベランダの手すりや塀の上などに設置します。手軽で見た目も目立ちませんし、ハトが思いもよらない衝撃を受けることで恐怖心を感じさせることができます。
しかし、このワイヤーを使った鳩の撃退方法の効果が発揮されるのは、軽い症状の「初期段階」と呼ばれる段階のみになります。
初期段階とは、そこをハトが休憩するために止まる場所として利用していることをいい、ワイヤーではその止まる動作を阻止することができます。そのため、ハトを寄せ付けないことができますが、すでに大量のフンがあったり、昼夜関係なく滞在している場合は効果がありません。
スパイク設置
スパイクとは、いわば針山のことです。スパイクに隙間があると、その間にハトがとまってしまいますので、より隙間の少ないスパイクを選びましょう。設置する際は、ハトがよくとまる場所にピンポイントに置くことが重要です。
ハトは同じところにとまる習性があります。普段からよく観察し、最適な場所に設置するようにしましょう。また、針の強度が低いと、ハトは影響ないと知り、遠慮なくスパイクの上にとまってしまいますのでご注意ください。
忌避剤を使う
忌避剤は、ハトの嫌がる成分やにおいが入っており、主にジェルタイプ、スプレータイプ、固形タイプの三種類に分けられます。忌避剤は扱いやすく、設置もしやすいですが、中にはにおいがきついものもありますので、慎重にお選びください。
忌避剤もハトが休憩ポイントとして立ち寄っている場合には効果的ですが、住みついてしまっている場合はハトの執着度が高い状態ですので、あまり効果はなくなってしまいます。
▼ハトの駆除は難しい…その理由は性格と法律です
ハトが家に住みついて巣を作ってしまったとしましょう。フンの被害や騒音によってハトを捕獲または駆除してしまいたいと思うかもしれません。
しかし、鳥の駆除は法律により禁止されています。なので、私たちはハトを近寄らせないようにすることしかできないのです。
それならば、ハトの嫌いなもので寄せ付けないよう対策をすればいいと思うかもしれませんが、ハトは執念深いため、対策をする場合は徹底的におこなわなければいけません。このようにハトの駆除とても難しいのです。
ハトは執念深い
ハトは天敵もいなく、巣の材料となるものや餌となるものが存在する安全な場所に住みつきます。家のベランダなどに巣を作られてしまった場合は、200km~1,000km離れていてもハトの強い帰巣本能により、必ず戻ってきますので厄介です。
保護法で守られている
鳥の捕獲や駆除は「鳥獣保護管理法」により禁止されています。また、巣にあるタマゴを捕ることもできませんので、家に巣を作られたからといって、勝手に危害を加えることはできません。
とまっているハトや住みついているハトを威嚇して遠くに追いやろうとする方もいるかもしれませんが、そのような鳥に対する威嚇行為も禁止されていますので、しないように気を付けましょう。
ハト駆除はプロがいちばんです
まだ初期の段階でハトを寄せ付けないようできたらいいのですが、巣を作られてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
正直、専門のハトの駆除業者に依頼するしかありません。業者に依頼しますと、駆除以外にも、清掃や除菌をおこなってくれ、またハトが来ないよう対策をしてくれますので、再びハトによる被害に苦しむことはなくなります。
▼ハトを捕まえちゃった!このまま飼育はできる?
ハトが嫌いなものをいろいろ試してみたけど効果がない。いっそのこと捕まえて飼育しようと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、先ほどもお伝えした通り、野生の鳥自体法律で捕獲することが禁止されています。
しかし、ハトの中にはレース用や鑑賞目的であれば飼育できるハトも存在します。もしハトを飼いたいと思うのでしたら、ペットショップで購入してください。
海外のハトは形や色がさまざまで種類が豊富ですので、お気に入りの一匹が見つかるかもしれません。フンは乾燥すると空中に舞い、雑菌を体内に吸収してしまう危険性がありますので注意が必要です。ハトを家で飼っているときにフンをしたらすぐに処理するようにしてください。
▼まとめ
ハトは一度お気に入りの場所を見つけてしまいますと、執念深く戻ってきます。最近ベランダなどで見かけるようになったり、フンが落ちていたら寄せ付けないようハトが嫌いなもので対策をしましょう。
初期の段階では、それだけでも住みつく可能性が低くなります。もし巣を巣作られてしまった場合は、諦めさせることは難しいですので、プロの業者に任せましょう。
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