鳩の鳴き声で毎日イライラ!うるさい声とさようなら!対策法とは?

 

鳩の鳴き声の種類はさまざまです。「ポッポー」「クルックー」など、鳩の鳴き声にはピンとくる人も多いはず。 鳩の鳴き声にはそれぞれに意味があるのをご存じでしたか?威嚇や求愛など鳴き声の持つ意味もさまざまです。

 

しかし、そんな鳩の鳴き声による騒音に頭を悩ませているかたも多いようです。公園で見かける鳩ならともかく、定期的に自宅の周りに大量の鳩がやってくるときの騒音はときに耐えがたいものになるでしょう。

 

今回は鳩の鳴き声の意味や、その鳴き声による騒音を防ぐための方法を解説します。現在鳩の騒音の悩んでいるかたや、最近近くで鳩の姿をよく見かける人はぜひ参考にしてみてください。

 

目次

 

 

 

■鳩は何を話しているの?鳴き声の意味とは?

「クック―」「ポロッポー」。鳩の鳴き声にはいくつかの種類があります。鳴き声の種類があるということは、その鳴き声にも意味があるということなのでしょうか?ここでは鳩の鳴き声がもつ意味について紹介していきます。

 

【威嚇】なわばりに入らないで!

鳩は縄張り意識が強い鳥です。そのため、鳴き声のなかにはまわりの鳩を近づけないための威嚇の意味があります。威嚇の鳴き声は一般的な鳩の「平和で優しそう」というイメージとは少し異なりますが、威嚇の鳴き声はよく発します。

 

【求愛】スキスキ!

鳩の鳴き声には求愛の意味もあります。鳩の繁殖期間は年間365日。そのため、求愛のために発する鳴き声も毎日発しています。求愛の鳴き声はときにとてもリズミカル。気づけばいつも聞いている鳩の鳴き声のなかにも、紛れ込んでいるかもしれませんね。

 

【呼んでいる】ねぇねぇ!

鳩の鳴き声にはオスがメスを呼ぶときに発する鳴き声もあります。この鳴き声の意味は、巣を発見したよ!という意味。オスがメスをその場所に呼び寄せるために発するものです。

 

 

 

■朝によく鳴くのはなぜ?

 

鳩がよく鳴く時間帯は朝。そんな印象をお持ちのかたも多いのではないでしょうか?その印象は的を射ています。朝の時間帯の鳩は、1日のなかでも一番元気です。鳩が発する朝の鳴き声には1日を始める合図の意味があります。

 

また、他にも自分の縄張りを知らせるための役割や、オスが求愛のためにメスを呼び寄せる意味もあります。鳩の鳴き声の意味は、同じように聞こえてじつはそれぞれ異なるとうことです。鳩が発する鳴き声には、大きなメッセージが込められていたんですね。

 

ポッポー?鳩の種類によって鳴き声は違います

じつは鳴き声は鳩の種類によっても大きく異なります。ここではたくさんの種類がいる鳩のなかから、いくつかの鳩の種類を鳴き声別にご紹介します。

 

【クックルー】ドバト

ドバトは公園などでよく見かける種類の鳩です。もともと海外の家畜用品種が日本で野生化したもの。ドバトの鳴き声は「クックルー」や「グルグル」といったもの。聞けばすぐにわかるでしょう。

 

【ホーホー】キジバト

キジバトは田舎生まれの品種の鳩。最近では、都会でも見かけるようになってきました。キジバトの鳴き声は「ホーホー」や「デーデ―」といった低音で響く音。こちらも日本人にはなじみが深く、聞いたとたんにピンとくることでしょう。

 

【アーオ】アオバト

アオバトはその名前のとおり、見た目が緑色をしている品種の鳩です。あまり一般的な種類の鳩ではなく、ドバトやキジバトと異なり、海水が大好きという珍しい特性を持っています。アオバトの鳴き声は「アーオ」と名前をそのまま反映したかのようなものです。

 

 

 

■騒音レベル!鳩の鳴き声がうるさいときどうしたらいい?

鳩は平和の象徴ともいわれるとおり、おだやかな性格をした鳥です。しかし、そんな鳩もたくさん集まったり、自宅に住み着いたりとなれば、当事者にとってはとてもおだやかな事態とはいえないでしょう。

 

鳩の鳴き声の意味には求愛や威嚇などさまざま。しかし、鳴き声の種類がなんにしろ、それらの音はときに深刻な騒音被害になってしまうこともあります。

 

鳩被害のひとつが鳴き声の騒音です

鳩による主な被害は糞や羽による汚染被害。しかし、これらと同じように鳩の鳴き声による騒音被害も頻繁に起こっています。とくに朝の時間や夜間など周辺が静かな時間帯では、集まった鳩の鳴き声は相当に頭を悩ます、騒音被害になってしまうことも。

 

鳩を追い払うのが一番!でも…

「近くに来た鳩がうるさいなら、自力で追い払えばいい」。そう考えるかたも多いでしょう。しかし、それはしてはいけないことなのです。鳩は「鳥獣保護管理法」によって守られた鳥類。鳩をはじめ、巣にいるヒナやタマゴに危害を加えることは法律で禁止されています。

 

そのため、鳴き声のうるさい鳩を自分で追い払おうとしただけでも法律違反になる可能性があります。鳩を追い払うためにできることは市販の鳩忌避用アイテムを使うこと。もし深刻な鳩の騒音に悩まされているのなら、専門業者への相談が一番よい方法です。

 

 

 

■鳴き声ばかりに気を取られないでください

 

鳩の鳴き声がうるさい。そのことだけに気を取られているのは危険です。もしかしたら、鳩は、自分の住みかにする場所を探すために家の近くに定期的に来ている可能性があります。鳩の鳴き声の意味だけではなく、その頻度にも注目しましょう。

 

鳴き声があるということは近くに住んでいる可能性も

「鳩の鳴き声がよく聞こえる」=「鳩が近くによく来る」ということです。鳩は自分の住みかを探すために何度も同じ場所へやってきては、その場所の安全性を確かめます。そのため、鳩がその場所を安全と思う前に対処しなければ住み着いてしまうこともあるのです。

 

鳩に住み着かれたら最後…できるだけ防止策を

鳩は縄張り意識が強く、一度お気に入りの場所を見つけてしまうとなかなかその場所を離れようとしません。つまり、鳩に自宅を気に入られたら最後なのです。鳩が住み着く前に、鳩を駆除するアイテムを使って、鳩の浸入を防ぎましょう。

 

 

 

■日ごろからできる3つの鳩よけ対策

自宅でできる鳩の対策法には、おおよそ3つの種類があります。

 

手すりやベランダに止まっていませんか?

鳩が自宅のベランダの手すりなどに止まっている状態は、その場所を偵察している状態です。この時点で危険がないと判断すると、鳩はグイグイ敷地内に侵入してきてしまいます。

 

この段階では鳩が嫌う臭いや成分を含む「忌避剤」や、剣山などの鳩用スパイク、手すりにテグスを張るなどして対策が可能です。

 

ベランダなど敷地内に入っていませんか?

鳩が自宅のベランダなど敷地内に入り始めたら、それは黄色信号です。鳩は徐々にその場所に狙いを定めてきています。もしかすると、すでにその場所は鳩の行動ルートの一部になっている可能性も。

 

この段階の鳩は、敷地に入れないように鳩除けのネットを張って侵入を防ぎましょう。

 

鳩糞なって問題外!掃除をしましょう

自宅の敷地内に鳩の糞、その状態、放置していませんか?鳩にとって糞は安全のサイン。汚いからと言って放置したままでいると鳩は何度もその場所を訪れ、最終的に住み着いてしまうことも。鳩の糞を見つけたときはすぐに掃除をしてキレイな状態を保ちましょう。

 

 

 

■まとめ

鳩の鳴き声の意味には、さまざまなものがあります。威嚇に求愛、メスを呼び寄せるためのものなど。また、鳩の種類によっても鳴き声は変化します。耳をすませてみれば、その違いを判別することも可能かもしれません。

 

しかし、鳩の鳴き声による騒音被害があることも事実です。糞の被害に負けずとも劣らないほど、騒音による被害はときに深刻なもの。騒音被害を受けないためには鳩を家の近くに近づけない対策が必要です。

 

もし、深刻な鳩の騒音被害に困ったときは、鳩駆除の専門業者へ相談してみるのがよいでしょう。法律で保護された鳩を自力で駆除することは困難です。そんなときは専門知識のあるプロに任せたほうが無難です。

 

鳩の鳴き声による騒音被害。今回の記事の内容を参考に、泣き寝入りはせずにできる限りの対策、対処をしましょう。静かな環境は快適な生活には欠かせませんからね。

鳩を撃退したい!実はアブない鳩の種類は?被害の予防対策リスト

鳩を撃退したい!実はアブない鳩の種類は?被害の予防対策リスト

 

鳩は日常的によく見る鳥のうちのひとつですが、過去に鳩から被害にあって苦手意識を持っている人も多いようです。自宅付近や通勤経路、お気に入りの公園など、よく行く場所に鳩が多い場合、自宅の敷地内も鳩に狙われるのではないかと不安になりますし、実際に被害を受けてしまうケースも多いのです。

 

しかし鳩の種類や特性、適切な撃退法を知ることで、被害にあう前に鳩を撃退できるかもしれません。

 

今回は、自宅付近や近隣にいる鳩からの被害を避けたい方に特に役立つ情報をお伝えします。鳩に怯えずに済む生活を手に入れましょう。

 

 

 

 

▼最も手強いのは繁殖力の強いドバト

まず日本に生息する鳩の種類を知っておきましょう。私たちが生活する上で最も多く見かける鳩は「ドバト」でしょう。ドバトは海沿いの工業地帯や神社のほかに、私たちがよく利用する市街地にも多く生息しています。

 

ドバトは「クルルルー」と鳴き、集団行動が多く、首筋の青と白のしま模様が特徴です。 このドバトが鳩の中で最も手強いとされています。後に詳しくご紹介しますが、ドバトは巣に対する執着が特に強く、一度巣を作ると、その場所が人間の住んでいる場所であろうと関係なく何度追い払っても戻ってきてしまいます。

 

さらに、ドバトは強い繁殖力があるため個体数は増加の一方で、それに平行して鳩被害も急増し続けており社会問題となっています。

 

▼キジバトも厄介!

キジバトも厄介!

 

ドバトの次に日本でよく見られる鳩が「キジバト」です。キジバトは森林地域や市街地に多く生息しています。

 

キジバトは「ドゥードゥー」「ポッポー」と独特な鳴き声で鳴き、単体行動が多く赤褐色のうろこ模様の羽が特徴です。

 

基本的にはオスとメスが一緒に行動していますが、まれに親とはクチバシや羽色が異なる子どもが紛れている場合があります。そういった場合は、近くに巣があるか作ろうとしている可能性があります。

 

 

▼鳩のおそるべき習性と被害

鳩は撃退する上でとても厄介な習性を持っている鳥です。さまざまな撃退法があるにも関わらず鳩が増え続けているのは、以下でご紹介するような習性を持っているためと言えます。

 

・一度狙われたら最後!?恐るべき鳩の執着心と記憶力

鳩は縄張り意識がとても強く、「帰巣本能」という習性を持っています。そのため、一度巣を作ると人が何度追っ払っても巣がある場所に帰ってきます。鳩がたくさんいる場所が特定されているのは、そういった鳩の執着心のためです。

 

鳩の帰巣本能は、鳩レースなどで1000キロ離れた距離からでも巣がある場所に戻ってくるほど、とても高いものです。

 

また、鳩は優れた記憶力を持ち、とても頭のよい鳥です。特定の人を覚えて識別できるほどの能力を持っています。例えば、公園で鳩にエサをあげている人がいますが、鳩はそういったエサをくれる人=安全な人、と認識するのです。鳩はこういった安心できる場所に何度も来るようになり、結果的にその場所に住み着きます。そうすると、その近隣で鳩の被害が多く発生してしまいます。

 

このように、鳩の執着心と記憶力は、鳩を撃退する上でとても厄介なものであるといえます。

 

・鳩を放置するとこんな被害が…

鳩を放置して住み着かせてしまうと、以下に挙げるような被害が発生してしまいます。

 

・鳩の糞で車やマンション・アパートのベランダが汚れる

駐車場の車やマンション・アパートのベランダ付近に住みついてしまうと、鳩の糞で汚れてしまい景観が台無しになってしまいます。

 

・鳩の糞で金属が腐食する

鳩の糞を金属に付着したまま放置すると、金属の腐食につながります。

 

・鳩の糞が害虫の発生源になる

鳩の糞からダニ、ノミ、シラミなど、私たちの体にも影響する害虫が発生します。

 

・早朝や夜間に鳩の鳴き声や飛び立つときの羽音がうるさい

鳩が自宅付近に住みついてしまった場合、早朝や夜間に鳩の鳴き声や羽音に悩まされることが増え、鳩の数によってはノイローゼになるほどの騒音問題に発展することもあるのです。

 

このように、多くが鳩の糞による衛生的被害が主ですが、羽音や鳴き声などによる騒音問題も深刻な被害のひとつとなっています。

たかが鳩と軽視しがちですが、私たちの生活や健康に害を及ぼすとなると、黙って放置するわけにはいきませんよね。

 

・害鳥じゃないの?法律に守られている鳩

鳩が自宅や近所に住みついてしまった場合、「追い払ってもだめなら駆除してしまえばいい!」と考える方もいるかもしれません。しかし、実は鳩は個人が無許可で駆除することができません。

 

理由は、鳩を含むすべての野外で生きる鳥類は「鳥獣保護法」という法律によって保護されているためです。具体的には、捕まえる、処分する、巣や卵を破棄するといったことが禁止されています。

 

ちなみに、鳩と同じように被害が多いカラスもこの鳥獣保護法の対象となっています。ともに害鳥としてのイメージが大きいカラスと鳩ですが、どちらも一般人が手を出せないとなると困ってしまいますね。

 

▼ドバトもキジバトも撃退する方法

ドバトもキジバトも撃退する方法

 

鳩を勝手に駆除することはできませんが、適切な対策を行うことで、鳩を寄せ付けにくくすることができます。 以下に挙げる対策を行う前に、まずは鳩の糞や羽根などを丁寧に掃除しましょう。 掃除する際、糞の菌に触れたり吸い込んだりしないようにすることが大切です。糞を掃除できたら除菌スプレーを吹き付けてください。 掃除が終わったら、以下でご紹介する「鳩を寄せ付けにくくする対策」を始めましょう。

 

・蛇のおもちゃ

蛇は鳩が苦手な動物のひとつであることをご存知でしょうか。天敵である蛇のダミー(おもちゃなど)を鳩がよく止まる場所に置くことで、鳩が避けるようになります。

 

・CDのキラキラしている光

CDがカラス除けとして使えることは有名な話ですが、鳩にも効果があります。CDの裏面(キラキラしている側)を外に向けて設置することで、鳩除けになります。

 

・忌避剤によるにおい

忌避剤(きひざい)とは、鳩が嫌がるにおいや味が配合された薬品です。鳩がよく止まる場所に忌避剤を塗ることで、鳩が近づくことを防ぐことができます。

 

▼鳩を物理的にブロックし撃退する方法

上記のような「鳩を寄せ付けにくくする対策」を施しても鳩が寄ってきてしまう場合は、物理的に寄せ付けない対策をしましょう。

 

・テグスや防鳥ワイヤー

ベランダの上によく鳩が止まる場合、釣りで使うテグスや防鳥ワイヤーを、鳩が止まりやすいベランダの手すりなどにピンと張ります。そのようにテグスや防鳥ワイヤーを張ることで、鳩がそこに止まることを防ぐことができます。

 

・剣山

鳩がよく止まる場所に剣山を設置することで、剣山の長い針が鳩を止まれないようにします。

 

・ネット

鳩に侵入されたくない場所をネット(網)で覆うことで、鳩を侵入させなくすることができます。その場合、鳩が侵入しないようにほんの数センチの隙間もなくネットを張ることがポイントです。

 

▼一発解決!?かなり効果的に鳩を撃退する方法

鳩を寄せ付けない対策を行ってもなかなか鳩が立ち退かないのであれば、その時は「奥の手」を使いましょう。

 

・猫もしくはフクロウを飼う

鳩の天敵はいくつかありますが、その天敵をペットとして飼うことで、長期的な鳩よけ対策とすることができます。特に猫やフクロウは鳩対策のペットとして有能です。猫やフクロウを飼うことによって、住み着いていた鳩がいなくなったという報告もあります。

 

このように、猫やフクロウを飼うことは鳩対策としてかなり高い効果があるようなのですが、自宅が賃貸でペット禁止の場合など、難しいケースも多いでしょう。 あなたの今の状況と相談して、選択肢のひとつとして考えてみてください。

 

・もう打つ手なし!困った…!というときは

鳩が巣を作ってしまい、どのような対策をおこなっても効果がなくて「もうお手上げ!」という場合は、鳩の駆除業者に相談してみましょう。鳩駆除に特化した業者であれば、鳩の生態や適切な対策はもちろん、状況に合わせた予防対策などにも詳しいため、安心・安全に鳩対策を任せることができます。

 

・相見積もりを活用すれば、撃退グッズよりお得になるかも!?

鳩の対策を業者に依頼する場合、まず気になるのが「対策費用」ですよね。できるだけお金をかけたくないけど、しっかり対策して鳩の被害はなくしたい。誰しもそう思うことでしょう。

 

お得に鳩対策をしたいということでしたら、「相見積もり」をしてみましょう。相見積もりとは、複数の業者に同じ条件で見積もりを出してもらい、価格や条件を比較することです。

 

まずはインターネット上の口コミサイトや比較サイトから気になる業者をピックアップし、見積もりを依頼します。業者側としても、多くの競合業者の中から自社を選んでもらいたいものですので、他社に負けまいと価格を下げてくれることもあるでしょう。

 

業者に依頼する費用の相場は、個人宅ですと30,000円~80,000円ほどがだいたいの目安となるようですが、実際の対策内容・場所によって大きく異なります。そのため、きちんと把握したい場合は無料見積もりを利用するのがおすすめです。

その際に相見積もりをすることで、自分の求める条件に合ったお得な業者を選ぶことができます。結果的に、個人でいくつもの鳩撃退グッズを買ってまで対策を施すよりも、プロに依頼したほうが費用を抑えられるケースも少なくないようです。

 

▼まとめ

いかがでしたでしょうか?私たちの生活の中で鳩による被害は悩ましいものです。被害が長引き、より深刻になってしまう前に、適切な鳩対策を行って安心・安全な生活を取り戻しましょう。 もし「自分では対処が難しい」「業者に依頼するのも不安」と感じたら、ネットの口コミや比較サイトを参考にしてみることで、問題解決に近づけるかもしれません。今回ご紹介したように、鳩対策は時間との戦いでもあります。鳩の数や巣が増えてしまう、被害が近隣にまで広がるなど、手遅れになる前に一度プロに相談されるのが安心でしょう。

鳩が来るには理由がある!鳩に住処にされたら……正しい駆除をしよう

鳩が来るには理由がある!鳩に住処にされたら……正しい駆除をしよう

 

鳩による被害は困りますよね。なぜとなりの家でなく、みなさんの家に鳩が来るのか理由を考えたことがありますか?じつは、ちゃんとした理由があります。そこには鳩の持つ習性と性格が大きく関係しています。鳩はほかの鳥にはない、特殊な習性をもっている鳥なのです。

鳩を駆除するためには、まず鳩のことを知ることが重要でしょう。あなたの家に鳩がやってくるのはなぜなのか、その対策をするためには、敵のことを知ることが非常に大切です。今回のコラムでは、鳩があなたの家に来る理由を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

 

 

▼鳩が来る5つの理由

日本でよく見かける鳩は、キジバトとドバトの2種類がいますが、私たちに被害をもたらすのは、このドバトです。ドバトは別名、カワラバトと呼ばれることもあります。

ドバトは伝書鳩として、人が利用していた鳩が野生化したものです。最近ではドバトによるさまざまな被害がでています。なぜドバトは、同じ場所に来るのでしょうか?そこにはドバトの持つ強烈な習性と性格が、大きく影響していました。詳しくご紹介していきます。

 

◆帰巣本能が強い

帰巣本能とは、離れた場所から自分の巣に帰ってくることができるというものです。とくにドバトは、500kmから1,000km離れた場所からでも巣に帰ることができるほど、強く確かな帰巣本能を持ち合わせています。

 

◆執着心が強い

執着心が強いため、一度その場所を気に入ると、あきらめずに何度でもその場所に戻ろうとします。たとえ巣を壊され、なくなったとしてもあきらめることはなく、同じ場所に巣を作ろうとするのです。この執着心は、被害を受ける私たちにはとても厄介なものでしょう。

 

◆同じ同線で生活する

毎日同じ場所にいき、同じことをするという習性です。実はこの習性は、ほかの鳥にはありません。いったん、鳩が「住処はここ」と決めたら、よほどのことがない限り、ほかの住処に引っ越しすることはないのです。

 

◆近くに餌場がある

鳩は基本的に、植物の種子や穀類を食べます。しかし、街中にいる鳩は、人の食べこぼしたお菓子やパン類なども食べます。また、人がパンくずを与えることもあります。鳩が行き来する場所には、こうした餌場があるのです。

 

◆カラスから隠れられる空間がある

鳩は天敵であるカラスから、身を隠せる場所を好みます。ベランダのちょっとしたスキマなどに住み着くのも、そのためです。エアコン室外機のスキマも、代表的な場所でしょう。

 

▼鳩が来るとどんな被害がでる?

鳩が来るとどんな被害がでる?

 

遠くで鳩を見るには問題はないのですが、人の近くにやって来るとさまざまな問題が発生します。では実際に、鳩被害とはどのようなものがあるのでしょうか?

 

◆見た目が汚い

鳩の糞がベランダや屋根にあると、建物の外観を損ねます。また、糞がつくので洗濯物が干せない、糞のためにベランダが使用できないという場合もあります。鳩の糞は、私たちの生活スタイルにまで影響を及ぼしてしまうのです。

 

◆細菌感染

鳩の糞からクリプトコックス属真菌に感染する可能性があります。鳩の糞にこの菌の餌となる物質が多く含まれるため、菌の増殖が盛んとなってしまいます。糞がある場所には、多くの感染源が潜んでいるといってもいいでしょう。うかつに近づくのは危険です。

万が一、この菌を吸い込んでしまうと、肺の中で増殖します。健康な人は、あまり問題ないのですが、子どもや高齢者など、あまり抵抗力がない人は重症化してしまうため、感染リスクが高くなります。鳩だけでなく、糞に対しても注意を払うようにしてください。

 

◆鳥インフルエンザ

鳥類を中心に感染するインフルエンザです。人に感染する確率は低いといわれていますが、外国では人への感染例がいくつもあります。ニュースなどでも目にすることがあると思いますので、その名前をご存知の人も多いのではないでしょうか。

 

◆アレルギー

鳩の糞だけでなく、抜けた羽に付着しているダニや細菌によって、アレルギーを引き起こすこともあります。

 

◆金属が腐食する

鳩の糞には、酸が含まれています。この酸によって金属部分が腐食してしまうことがあります。とくに屋根やベランダには、エアコンの室外機や非常脱出口などがあり、金属も多くあります。鳩の糞をそのままにしておくと、金属部分が腐食してしまう恐れもあるのです。

感染しないようにするには、糞や羽を素手で触らないようにします。また、糞や羽が落ちたままにしないよう、こまめに掃除をすることが重要です。菌は乾燥した糞にも含まれています。乾燥した糞にも注意が必要です。乾燥してしまうと除去の手間も増えてしまいます。

このほかにも、鳩の糞はゴキブリなどの害虫の餌になります。糞があるということは、それらの害虫も増えてしまうということにつながってしまいます。

 

◆鳩被害レベルを知る

鳩の被害レベルを1から4にわけ、鳩にとってどのような理由があるかも併せて考えてみます。自分の家にやって来る鳩は、今どのレベルなのでしょうか。

 

【レベル1】

明るい時間に、とくに同じ時間帯に短時間だけやってくるこの場合は、どこか違う場所に巣があり、餌探しの途中の休憩場所として、停まっていると考えられます。

 

【レベル2】

停まる場所が安全であると確認できたため、長く滞在するようになったと考えられます。このとき鳩は、休憩と同時にどのくらいの時間を安全に過ごせるかを確認しています。

 

【レベル3】

さらに長時間、一日の大半を過ごすようになってきたら、鳩はある程度長い時間を過ごしても安全であると確認しています。次の巣の候補地と考えている状態、といえるでしょう。

 

【レベル4】

巣を作りはじめた。安心できる場所と確信できたので巣を作り始めました。巣をつくるということは、そこで卵を産み、子育てをすることで住み着こうとしています。

 

レベル1であれば、テグスや鳩避けネットで対策が可能ですが、レベル2以上になると私たちでは手に負えなくなってしまいます。とくに留守になる時間が長い家は、あっという間にレベル4まで進んでしまうこともあるでしょう。

 

▼鳩を自分で駆除・対策をしたいとき

鳩被害の対策としては、鳩が寄り付かなくなるようにすることが大切です。そのために、役立つグッズをご紹介します。

 

◆テグス・鳩避けネット

鳩に寄りついて欲しくない場所に設置することで、侵入をふせぐことができます。たとえば手すりに停まらせたくないなら、手すりの上あたりにテグスやネットを張ります。このとき重要なことは、鳩が停まれないようにして設置するということです。

 

◆忌避剤(きひざい)

鳩が嫌がるにおいの成分や味を含んだ薬品です。忌避剤はスプレーやジェルなど停まってほしくない場所に塗布するもの、置く、吊るすといった使いかたをするものがあります。

種類によって持続時間は異なってきます。ペットを飼っている場合は、使用する場所に注意が必要です。使用する際は、説明をよく読んでからにしましょう。

 

◆鳩避けマット

鳩が停まれないように、針のような突起物がついているマットです。鳩が停まってほしくない場所に設置します。手すりに使用する場合は、落下しないようにしなければなりません。

コスト的には、テグスよりも安く耐久性もあります。

これらの方法のメリットは、比較的手軽にできるということです。デメリットは、テグスやネットであればそれ自体の耐久度に限りがあるため、定期的に張り替えが必要なことです。忌避剤の場合も、薬剤がなくなってしまうため一定周期で買い替えなければなりません。

また、これらのグッズは、まだ鳩が巣を作っていない状態、いわば巣が作れるかどうかを偵察にきているような初期段階に有効なものです。もう既に巣を作ろうとしている、巣を作り卵を産んでしまっている場合は、対策は難しいといえるでしょう。

 

▼なぜ鳩駆除は失敗しやすいのか

なぜ鳩駆除は失敗しやすいのか

 

鳩には強い帰巣本能や執着心、同じ同線で生活するという習性があります。いったん、巣がなくなったとしてもこの習性がある限り、鳩は再びやってきて巣を作ろうとします。その理由は、鳩の持つ習性にあります。

もう大丈夫と思っても、みなさんの家にやってくることを忘れてはいないのです。鳩に負けないよう、私たちも根気強く対策をしなければならないのです。しかし、私たちができる対策には限度があります。そんなときには強い味方、業者への依頼を検討しましょう。

 

▼鳩駆除を業者にまかせるには理由がある!

鳩被害レベル1であれば、市販のグッズで対策できる場合があります。しかしいったん、レベル2以上にまで上がってしまうと、なかなか難しいというのが現状です。巣を壊そうとして、うかつに手を出すと、鳩は人間を攻撃してくる場合があります。

自分のテリトリーに侵入したと認識し、攻撃をしてくるのです。しかも日本には、鳥獣保護法という法律があります。この法律は、主に野鳥を守るための法律なのですが、原則として野鳥以外の鳥の卵についても捕獲や殺傷、採取することも禁止されています。

鳩がやってくるようになって、どうしようかと悩んでいる間に巣ができ、卵が孵化(ふか)、繁殖を繰り返すなんてことにならないよう、すぐにプロに相談してみましょう。駆除のタイミングを見逃さないということは、鳩にとって時間の猶予を与えないためにも有効です。

 

▼まとめ

いかがでしたか?鳩は平和の象徴ではあるものの、人との距離が近いと鳩によるさまざまな被害がもたらされてしまいます。気付いたらあっという間に自宅が鳩の住処となり、居ついてしまいます。そして、鳴き声や糞による被害を受けてしまうのです。

鳩の糞は見た目が悪いだけではなく、健康面にも影響を与えるからです。糞に含まれる菌の感染は元気な人は比較的少ないですが、赤ちゃんや高齢者などは発症の可能性があります。

また、鳩の糞は害虫にとって餌となるため、害虫も繁殖してしまいます。鳩を寄せ付けないようにするには、レベル1の早い段階で手を打つことが重要です。

いったん巣ができ、産卵すると鳥獣保護法に抵触するので、たとえ建物の持ち主であったとしてもむやみに手をだすことができません。大切なことは、鳩に時間の猶予を与えないことです。最近、鳩がよく来るようになったと感じたら、すぐに対策をとりましょう。