鳩の卵をベランダで発見!でも勝手に処分できないワケと対応について

鳩の卵をベランダで発見!でも勝手に処分できないワケと対応について

 

ベランダで休憩したり、植木鉢に住み着くことがある鳩。時として、卵を産んでしまうこともあります。コロッと丸くて白い卵がベランダに転がっている……びっくりですが、本当にあることなんです。

 

鳩の卵を見つけたとき、卵はどうするべきでしょうか?捨てるべきなのか、そもそも触っていいものなのかと疑問が次々思い浮かびますよね。卵があるということは、住み着いた鳩の被害を受ける可能性が高いので、早めに、正しく対処しなければなりません。

 

この記事では、鳩の卵を見つけた場合の対処法をメインにご紹介します。鳩がベランダに寄って来る理由や処分の業者依頼についても解説しています。今ちょうど鳩の卵に悩んでいる方、鳩の卵について知りたい方、鳩の忌避をしたい方はぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

 

▼なぜ鳩はベランダで卵を産むの?

公園で餌の周りに集まっているのを見かけることが多いですが、ベランダも鳩にとって人気スポットです。ベランダは餌がなさそうなのに、なぜ住み着いてしまうのでしょうか?そしてなぜ卵を産むのでしょうか?原因を探っていきます。

 

〇鳩がベランダを好む理由

鳩が喜びそうなものはなにもなさそうなのに、なぜか鳩がベランダにやってくる理由。その秘密は「安全」にあります。ベランダは屋根があることが多く、雨風をしのげます。そのうえ、カラスなどの天敵は容易に近づいてきません。さらに、高層階になれば地上のように猫や犬などの動物もペットとして飼っていない限りいません。

 

鳩は1度安全だと確信した場所には何度もやってきます。最初は羽休めのための一時休憩場にすぎなくても、だんだんとやってくる回数が増えついには住み着くことも考えられます。

 

室外機の下など暖かく狭いすき間を好んで潜むことが多いです。そして、木を集めて巣を作り、卵を産んでしまいます。巣以外にも、植物用のプランターに卵がちょこんと発見されるようなケースもあります。

 

〇産んだ卵はいつ孵化する?

鳩の卵はニワトリの卵よりも小さく、ウズラの卵よりは大きいサイズ。殻は真っ白く、いわゆる卵型です。この見慣れないサイズの鳩の卵は、1個もしくは2個セットになっていることが多いです。鳥は通常何個も卵を産みますが、鳩は1度に産む個数が少ないのです。

 

1回に産む卵は少ないですが、年中繁殖可能な鳩は1年に何度も卵を産みます。産み落とされた卵は18日~20で孵化し、ひな鳥が現れます。生まれるまでの間、オスとメスで協力して抱卵するのも鳩の特徴です。

 

 

 

 

▼鳩が産卵しても、その卵…勝手に処分はしないで!

鳩が産卵しても、その卵…勝手に処分はしないで!

 

鳩の卵をベランダで見つけたとき、つい興味本位で「触ってみたい」と思う人もいれば、「すぐに処分したい」と思う人もいるでしょう。どちらの場合でも、取り扱いには十分に気をつけなければなりません。じつは、自分で鳩の卵を処分するのは原則NGなのです。

 

〇衛生面で心配

卵に触れるべきでない理由に、まず「衛生状態が悪い」ということが挙げられます。野生の鳩は公園や屋上、電柱などたくさんの場所に触れています。いつどこでどんな病原菌を拾ってきているか分からない状態なのです。卵には親の鳩が触れますので、病原菌が卵の表面にも付着していることも十分あり得ます。

 

また、鳩のフンが卵の周りに散乱している場合、近づくのはあまりよろしくありません。フンにも病原菌が混ざっている可能性がありますし、アレルギーを発症する危険性もあります。

 

〇法律違反になる

鳩は鳥獣保護法という法律で保護されていますので、迷惑な存在だとはいえ殺傷してはいけません。これは卵についてもいえることで、命として生まれている卵を傷つけるような行為を許可なくおこなってはなりません。また、自分の手元に卵を保管したり、勝手に巣から持ち出したりすることも禁止されているので注意が必要です。

 

このように規制が厳しい鳩とその卵への対処は、自力でおこなうのが難しいという現状があります。そのため、鳩駆除のプロに依頼するのが得策です。許可を得て駆除や忌避をしてくれる業者なら、法律に違反することもなく安心です。さらに、鳩が住み着かないような予防策もきっちりおこなってくれるでしょう。

 

興味本位で卵に触れるのもしてはいけないことです。法律違反により罰金や懲役が科せられるようなことがないよう、知識を身につけて、適切に対処してくださいね。

 

 

 

▼「鳩の卵がある=巣がある」放置すると被害は拡大!

鳩が卵を産むのは、その場所が安全であると判断するからです。たしかに烏に襲われることなく、雨風が入ってこないので暖かい、そんな場所は住みたくもなります。今後も巣がある限り何度も鳩がやってくるでしょう。ベランダの持ち主としては無視できない問題ですよね。

 

もしもご自宅のベランダで鳩の卵を見つけたのなら、そのベランダは既に鳩の住処となってしまっています。卵を放置すれば「この巣は誰にも邪魔されない安全な場所」だと確信し、鳩が次々とやってくる可能性が高いです。

 

どんどん鳩の数が増え、気付いたら鳩まみれに……なんて状況は避けたいですよね。卵と巣を見つけたら、急いで処分してもらいましょう。

 

 

 

▼自分で鳩の巣を駆除したい方へ

自分で鳩の巣を駆除したい方へ

 

「巣に鳩が再びやってくる前に早く処分しなければ……」と自分で処分しようと考えることがあるかもしれません。鳩がいない巣は、ただ巣を取り除くだけでは根本的な解決にはなりません。掃除や忌避などきちんと再来しない「予防」を施すことが重要になります。

 

どのようなグッズ・方法で忌避できるのか、そして注意すべき点をご紹介します。

 

〇鳩を寄せ付けない便利グッズ

鳩が来ないようにするには、鳩が住みづらい環境を作ることです。方法は3つあります。

 

・鳩除けネット

ネットを張ることで、物理的に鳩が入ってこられないように予防します。一番確実な忌避方法で、ネットが破れない限り鳩が入ってくる心配はないでしょう。

 

・鳩に効くニオイ

鳩の鼻は敏感で、ニオイによる忌避はとても効果があるといわれます。とくに鳩が苦手とするのが、漂白剤のツンとしたニオイや、ニコチンや木酢液、バラのニオイです。こういった成分を液体状にしてベランダでスプレーすると忌避効果が高まります。

 

ニオイは風で飛んでいきやすいので、定期的にスプレーするようにしましょう。バラは実際にベランダのプランターで育ててみるのもよいですね。鳩除けネットを使うとベランダの景観が気になるという方にとくにおすすめです。

 

・フンの掃除をする

フンが落ちている場合は、フンもすべて処分します。そうしないと、フンの匂いを嗅ぎつけて鳩がやってきてしまうからです。掃除をする際は、拭き掃除後にエタノールで消毒という流れです。

 

床にフンがこびりついている場合は、ぬるめのお湯でふやけさせてから拭き取ります。身体にフンが付着しないよう、長袖の服を着て、ビニール手袋とマスクも装着すると安心です。

 

〇鳩対策する際に気に留めておくべきこと

3つの対処方法をご紹介しましたが、どれも「忌避」であって駆除ではありません。鳥獣保護法で守られている鳩は傷つけたり死なせてしまってはいけませんので、忌避の際には慎重に作業する必要があります。

 

また、鳩対策をしても完全に鳩が寄り付かなくなるとは保証できません。とくに自力での対策は知識が不十分なことが多く、対処には限界があります。また、鳩除けネットなどは設置が1人では大変で、高所での作業になれば危険を伴います。そしてフンや鳩が持つ病原菌による危険性もゼロではありません。

 

自力でやろうと思っても、少しでも不安が残るようであれば業者に相談したほうがよいでしょう。ご自身の安全と確実な対策なら、鳩駆除のプロへの依頼も視野に入れてみてください。

 

 

 

▼鳩駆除を業者に依頼するメリット

鳩の駆除を業者に依頼すると、知識を持ったスタッフが対応してくれるので、素人がグッズで忌避するよりも確実に鳩を追い払うことができます。万が一業者による施工後に鳩が再来した場合でも、アフターサービスや保証が充実した業者を選んでいればきちんと対処してもらえるので安心です。

 

また、自分でフンの掃除や巣の片づけをしなくていい分、病原菌によるアレルギーや病気の心配もありません。

 

なにより、業者に任せればすべての手間がかかりません。グッズを購入して、それを設置して、掃除をして……となるとそれなりに時間が掛かってしまうものです。しかし業者はどの対処が一番適切かをすぐに判断し、慣れた手つきでスピーディに対策を施してくれます。一刻も早く対処したい!対策が面倒くさい!と考えている方も業者に頼るほうがよいでしょう。

 

 

 

▼まとめ

ベランダは雨風をしのげて天敵がやってくることも少ないため、鳩がよく巣にする場所です。卵を産むこともあり、卵は約20日で孵化します。

卵が見つかったら、その場所はすでに鳩の住処になっていると考えましょう。放置していると鳩が増えるばかりで、巣がなくなることはありません。すぐに鳩対策することが重要になります。

鳩の忌避は自力でもおこなうことができます。鳩除けネットやフンの掃除、ニオイによる撃退法を駆使して、鳩が住みたくない環境を作ってくださいね。自力での掃除や対策の際には、病原菌や高所といった危険性には十分注意して作業をおこなってください。

自力での方法もありますが、完全に忌避できるというわけではありません。確実に駆除・忌避したい場合は業者に依頼するのがやはりおすすめです。業者なら確実・スピーディ・手間なしの三拍子がそろっています。卵も巣とも完全におさらばして、快適・安心なベランダをゲットしましょう。